他者を思って生きていく。

子育てに向いてない2児母がいろいろ吐き出している子育てブログ

産後クライシスで本気で離婚を考えた我が家の話

下の子(娘)が1歳を迎えました。

 

おめでたいです。じぃじとばぁば(夫の父母)に一升餅を背負わせてもらいました。

 

もう1年経ったのか。2月のこの寒さ、なつかしいな。去年の今ごろは、本当に大変だった・・・

 

産後うつ」からの「産後クライシス」で。

 

一時は本当にヤバかった。なんでかわからないけど、離婚したくてたまらなかった。

 

とにかく1人になりたい。1人になりたい。1人になりたい。

 

周りの気遣いさえもが、うるさい。旦那に対してもイライラ。

 

何も考えず、誰にも邪魔されずに眠りたい。

 

今となってはなぜこんなにどん底状態だったのか、自分のことながらさっぱり意味が分かりません(笑

 

産後1か月以内というと、その辺をぶらぶら散歩するのもしんどい時期。(なぜなら骨盤がグラグラだから。)

 

こんな状態で、1人になるなんてことが現実的じゃないというのは、自分が一番よく分かっています。それでも、周りの人をとことん拒絶してしまいたくなるナゾのモード・・・。

 

こんなうつ状態の人間を、理性的にやさしく見守れるのは、たぶん看護師さんだけ。

 

夫は本当に、何をどうしたらいいのか分からなかったと思います。

 

しかも、さらに悪いことに今回、私の実母が1ヶ月間自宅に手伝いに来ていたのですよ(汗

 

詳しい話はここでは省きますが、私は実母が苦手です。

 

3年前の息子出産後の手伝いについては理由をつけてなんとか断りました。

 

が、2人目も断るとなるといかにも「私はお前が嫌い。」という意思表示をしているようなものだし、もしその本心が伝わったらめんどうだな、どうしよう・・・と迷っていたら、実母からあるとき電話が。

 

「娘が出産したときの世話は普通その親がするものだと思うけど?」

 

という一般論を振りかざしてきたので、しぶしぶ「じゃあ、転院はできない週数に入ってるので、ウチに来てくださいな」とお願いすることにしたのです。(ちなみに1人目のときは夫の実家に産後2週間居候した。)

 

しかしその決断がやはり失敗。

 

実母に「弱っている私」が受け止められるはずもなく、

 

「音楽でもきいてリラックスすれば?」とか、

「この家、昼間静かすぎない?それがダメなのよきっと。」とか、

 

したり顔でトンチンカンなアドバイスをしてくるので、マジでちょっとどっかに行ってほしかったです(小声

 

まぁ、実母のことは置いておいて、おそらくツラかったはずなのは夫。

 

男性にとって、産後の女のキモチなんて理解の範囲を超え過ぎていて、想像しようがないと思います。通常時の女のキモチすらよく分からないはずなのでなおさら。

 

この産後の期間についてだけ言えば、ホルモンうんぬんの生理現象で仕方がないとはいえ、明らかに問題があったのは精神を病んでいる私。

 

こんな私をそばで見ていたら、そりゃ誰でもストレス溜まるだろうと思います。

 

それでも夫は、いつも通り仕事に行って業務をこなさないといけないし、家に帰ったら病んだ奥さんいるし、新生児泣いてるし、上の子はおしっこ漏らすし騒ぐし(地獄だ・・・。)

 

普段からストレス耐性が弱い男性なら、仕事が終わってもフラフラと寄り道したり、自分だけ外食したり、手近な女と浮気したりしちゃう人も当然いるんだろうなと想像はできますね。

 

※あくまで「想像できる」だけです。「やってもいい」とは言ってません。男性の方は、もしご自分が入院しないといけない病気にかかったとき、その間奥さんがほとんどお見舞いにも来ず外で自由を満喫していたら・・・と考えてみてください。その感覚が近いかと思います。

 

しかし、夫はそういう逃げるような行為は(たぶん)していなかったと思います。少なくとも私から見ていて、「コイツ逃げてんな」と思うようなことは無かった記憶。

 

だからこそ、夫の方も相当ストレスが溜まっていたんでしょう。娘が生まれて2週間くらいたった頃、夫と私、両方爆発っっっっっ!!!!

 

どんな会話だったかは、正直なところあんまり覚えていません。が、ケンカの最後の方に、

 

夫「そんなことも分からないヤツとは一緒にやっていけない。」

私「いいよ。じゃあもう離婚で。明日届けもらってくるから。」

 

と私も勢いで言ってしまい、次の日ほんとうに市役所に離婚届をもらいに行きました。

 

産後クライシスで離婚届けもらった

 

でも、どうするんだ、私。

 

こんなに身も心もボロボロの状態で、しかも子連れで、実母とも折り合い悪くて、どうやって生きていくんだ??

 

と絶望(今さら・・・w)。ちょっと気分転換に散歩、というのもまだ体力的にしんどかったため、代わりにネットを散策していたら、こんな記事をみつけました↓

 

marumaris.com

 

この男性は、奥さんの方が浮気しちゃったために、離婚調停をして子持ち離婚→数年間シングルファザーをされてましたが、再婚サイトで今の奥さんと出会い、幸せな再婚をされたとのこと。

 

シングルファザーの間は常に「もし自分が倒れたら終わりだ」という恐怖と戦っていたそうです。これ、すごいわかる。私だってもし産後離婚してたら確実にこうなってた。

 

それどころか、もし私だったらこの男性の100倍くらい状況は悪かったはず。それくらいシングルマザーが1人で生活費を稼ぐのはまさに神業(かみわざ)・・・。

 

結果的にこのときは、ギリギリのところで何とか私の理性が働き、私から夫に謝って、離婚話は無しになりました。

 

謝るとき、今日もらってきたばかりの離婚届を夫に見せて、

 

「ツラいからと言ってあなたに当たってごめんなさい。きのうあんなこと言ったけど、やっぱり私は別れたくないです。でももしあなたがこんな私と一緒にいたくないと言うなら、離婚してもらっていいです。」

 

と言いました。すると夫の方も、

 

「うん。今大変なのは分かってるつもりだから、もうちょっとがんばろうよ。」と許してくれた、という流れ。

 

このときの離婚届は今でも家に置いてあります。

 

もちろん用済み(というか用無し)なので捨ててもいいのですが、今後また私か夫のどちらかが「コイツとはやっていけない!」と思うような事件が起こった時に、使うかもしれないので・・・w

 

今回のことで、人とは自由な身動きがとれなくなったとたんにあんなにも弱くなるのか・・・と自分の身をもってはじめて知りました。

 

で、それまではどんなに仲良くて順調な夫婦でも、ある日いきなり「離婚」という分岐点に直面することもあるのだと。。

 

家庭なんて、思っている以上に脆い(もろい)のかも。慎重に向き合っていかないと、ですね。

 

ここのところネガティブな記事が続いたので、次はちょっと雰囲気の違う記事を・・・↓

narenohate.hatenablog.jp